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いのちのリレー

Kちゃんが亡くなってもうすぐ1年

その後見つけた黒猫さん
保護された方、そして私たちの想いを乗せて、新しい飼い主さんの元へ無事にお渡しすることが出来ました。


新しい飼い主さんは去年の夏、黒猫のKちゃんを亡くされたばかりでした。
Kちゃんは亡くなる1年前からオシッコの出が悪くなって、時々通院して頂いていました。
今回も以前と同じ、ちょっとオシッコの出が悪くなっただけと思っていました。しかし、数日後の早朝「Kちゃんが息をしていない」との連絡を頂き、来院して頂きましたが、既に亡くなっていました。
いつものように良くなるだろうと考えていただけに、ショックで悔やまれる結果となりました。

数日後、改めてご挨拶に来院して頂いた帰り際、
「もし良ければKちゃんに似た子がいたら紹介させて頂いても良いですか?」
と尋ねたところ「今はまだその気にならないが、いずれはまた飼いたい」とのお返事を頂きました。

それからは時間があると知り合いの動物病院の里親募集が出ていないかと探す日々が続いていました。
しかし、Kちゃんと同じような黒猫の穏やかな男の子
月齢も1ヶ月~2ヶ月となると、すぐに見つかるはずもありません。

そんな中、通院して頂いている柴犬の飼い主さんが仔猫2匹を連れて「健康状態を診てください」と来院されました。
聞けば、職場の方が保護されてご老人に引き取ってもらうことになっている、とのことでした。
ただ、ご老人もこの先ご自身の事も考え、一生見てあげる事はできないので躊躇されているとのことでした。

2匹を診させてもらうと、軽いクシャミと眼ヤニが出ている程度で、栄養状態も悪くありませんでした。
しかも、黒猫さんと白猫さん
さらに黒猫さんはいつもゴロゴロ言う男の子。Kちゃんにぴったり!

診察の後、「もし里親さんが見つからなければ当院で引き取らせて頂けませんか」
と思わず口に出てしまいました。事情を説明し、連れて来てくださった方も同僚の方に話して頂けることになりました。

ご老人も当初の考えが変わらず、また保護された方も先住の猫さんとの相性が合わず、当院に託して頂けることになりました。

さっそくKちゃんのご家族に連絡してみると、「Kちゃんの七七日(四十九日)も終わっていないのに節操もないかな…。しばらく考えさせて欲しい」とのお返事でした。
それもそのはず、突然亡くなったために色々と考えてしまうのは当然です

当院に通院されていて動物を亡くされた方にお話を伺うと、やはり亡くした子に似た子を探してしまう方が多いそうです。
ですので、Kちゃんに似た子が見つかった嬉しさでKちゃんのご家族に連絡してしまいましたが、まだ複雑な気持ちがあるのは仕方のない事でした。

それでも数日後に見に来て頂けることになりました。
しばらく面会して頂いた後、考えて、飼っていただける事になりました。
しかも、2人の仲が良いので2匹一緒に引き取って頂けることになりました

家族として一緒に過ごしてきた動物を亡くすことはとても寂しい事です。
しかも、亡くした後すぐに新しい動物を迎え入れると、亡くなった子を裏切るようで中々すぐに踏み出せない時もあります。

しかしながら、亡くなった子は飼い主さんがいつまでも悲しんでいることを望んでいないはず…
今まで自分に向けられた愛情を亡くなった後も独占しようとは思っていないはずです

亡くなった子と楽しく過ごした想い出をいつまでも忘れずに、新たな子たちとの想い出づくり
動物と一緒に過ごせる幸せを更に積み重ねていって欲しいです

新しい黒猫さんは、Kちゃんとはちょっと違って暴れん坊でした
もうすぐ1歳。兄妹2人で幸せに暮らしています


黒白猫ちゃん

よーくみると…ハート型(横向き)です
ハッピーなふたりです
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