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ペットロス

sora

いつかは訪れるペットとの別れ、この時の別れが原因で食欲が無くなったり、身体がだるく感じたり、やる気が起きなかったり等の症状が出ることがあります。このようなことはペットを亡くされると多少なりとも誰しもが感じることですが、1ヶ月以上このような状態が続くとペットロス症候群という病気のようです。このような症状が出たら、他人と悲しみを共有するのが良いと言われています。

世界中に同じ様な症状で苦しむ方はいらっしゃいますが、日本ではペットが死んだくらいで泣くのはおかしいと一人で悲しみを抱え込んで我慢してしまうため回復するのが遅いと言われています。人の場合、亡くなるとご家族はお通夜、葬儀、告別式、初七日忌、四十九日忌…と悲しみを共有する機会が多いのでまだ良いのかもしれません。

FRちゃんはまさしく家族の一員として過ごしてきました。中でもおばあちゃまには一番可愛がられていた子でした。ただ、年齢もあと少しで13歳、持病の心臓も悪かったのである程度覚悟はしていただいておりました。ただ、心臓の方は落ち着いていたのですが、新たに甲状腺の病気が見つかりました。
甲状腺のお薬を始めて、今まで以上に元気な状態が続いていたため安心していた矢先、具合が悪いということで血液検査をしてみると今度は肝臓、腎臓が悲鳴を上げていました。ご家族とも相談し、通院治療をすることにしましたが、数日しても状態が良くなることは無く、ご家族も家では何もしてあげられないのでと入院を決断されました。ただ、入院してもいつ亡くなってもおかしくない状態でした。

入院の当日、おばあちゃまは「昨夜FRちゃん君と1晩中お話をしたので亡くなってももう悔いはありません」とおっしゃっていましたが、そうこうお話しているうちにFRちゃんに軽い発作が出ました。確かに自宅でそのような発作が起きると自宅では心細くあわててしまうものです。おばあちゃまは診察時間が終わるまで付き添っていたいとのことでしたので面会室を用意してそちらでゆっくり面会して頂いていました。夕方近くなってFRちゃんの容態がみるみる悪くなり、緊急処置を施す段階にまでなりました。
ご家族は緊急処置を希望されませんでしたので、FRちゃんそのままご家族に見守られ最期を迎えました。FRちゃんをきれいにしてあげ、病院からお見送りする時もおばあちゃまは気丈に振る舞っておられましたので、やはり人生経験が豊富なのでペットロスは大丈夫かと思える程でした。

しかし、後にお聞きした話ではかなりおばあちゃまも気落ちされているとのこと、調べてみると年配の方ほどペットを亡くされたショックは大きいそうです。
最愛のペットを亡くしてしまったことで、今まで経験したご家族や親しい人との別れを思い出してしまったり、年齢的に新たに小さな家族を(ペット)を迎える(飼う)ことができないことの絶望感等が作用しているようです。どうぶつ達が元気なうちは良いのですが、病気になったり、亡くなったりした時の寂しさ、悲しさは必ず訪れるものです。
だからこそ元気なうちにいっぱい、いっぱい可愛がって、楽しい生活を送っていただきたいと思います。そんな生活を送っていらっしゃればいつかどうぶつ達が亡くなった後、心の整理がついた後には、お星さまになり、ご家族の心の中に輝いて、皆さんを見守ってくれることと思います。

私にも星になった家族がいます。いつもどこかで困った時そっと手を差し伸べてくれているような気がします。亡くなった後の悲しみは、日々深くなってしまいますが、おばあちゃまには一日も早く元気になってくれることをお祈りしています。
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