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課題

deai
先日ここ 2ヶ月程毎日通い続けて頂いていたFちゃんが亡くなりました。
初めて来院して頂いた時は痩せた状態で、目や耳が化膿し歩けない状態でした。
しかし、日を追う毎に食欲も出てきて、これならもう一度歩けるようになるかもしれない…と思える程回復してくれました。毎日通われているご家族の手厚い看護にも頭が下がる思いでした。
何度か状態が悪くなることはありましたが、その度、強い生命力とご家族の手厚い看護と愛情で乗り越えてくれました。
しかし、徐々に食欲も無くなり、流動食を食べさせてあげる日々となりました。
そうした中、18歳の誕生日を無事に迎えることができ、みんなで喜んだ翌日、いつものように来院して頂くと少し呼吸が悪くなっていました。処置をしていくうちに呼吸は更に悪くなり、緊急処置をするほどにまでなってしましました。気管にチューブを入れ、人工呼吸をし、脈拍を調べる機械を付け、心拍を増やす薬の注射をし…、この子には何としても元気になってほしいとの強い思い入れもあり、咄嗟のことだったのでご家族の同意も得ず勝手に進めてしましました。死なせたくない!という思いで必死でした。しかし残念ながら、その後回復することはありませんでした。
ご家族の同意のもと、心臓マッサージをやめ、人工呼吸を止めました。
今、つくづく反省しています。はたして、ご家族は緊急処置を希望されていたのだろうか…と。ただ、急激な変化の中、生と死の狭間の1分1秒を争うその場で、その状況がまだ十分に呑み込めきれていないであろうご家族にどのような治療を望まれているのか、その判断を委ねるべきだったのか。
どうすることが良かったのか今でもわかりません。ただ、助けられる見込みのある子にその時々に必要とされる治療を全力で施していく、そして、その治療をご家族の方に納得して頂けるよう努力していく、それがFちゃんとのご縁で勉強させていただいた、未熟者の私の課題です。
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ありがとうございました

先生、Fの母さんです。

本当に2か月間お世話になりました。
先生のお気持ち本当に有難かったです。

Fは毎日病院に行くことを嫌がってはいませんでした。
私も病院に居るときは穏やかでいられました。

これも先生や奥様のお気持ちが温かくて
私だけがFを助けたいと思っていたわけではなかったからです。

病院で急に容態が悪くなり何が起こっているのか
最初はわかりませんでした。

あっという間に天国に逝ってしまいましたが
これも私一人で看取るのではなく
病院でと、Fの気持ちだったのかもしれません。

もう少し気持ちが落ち着いたら
お礼に伺わせて頂きます。

先生や奥様やスタッフの皆さんの笑顔が
どれだけ気持ちを軽くしてくれたかわかりません。

本当に手当てという意味を
病院で教わった気がします。

Fも先生のマッサージ大好きでした^^
先生に出会えなければもっと早くに旅立っていたのだと
そう思っています。
2か月間本当にどうもありがとうございました。
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あさひ

Author:あさひ
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