- 2015-04-23 :
- 想い
紳士なSちゃん、素敵な時間をありがとう
4月だというのに冷たい雪が降った日の朝いつものように病院に到着するやいなや、スタッフから「Sちゃんが亡くなりました」と告げられ、思わず「えっ」と言ったきり絶句してしまいました。
Sちゃんは心臓を悪くして2年前から通院してくれていたワンちゃんです。かなり心臓が悪くなっていたのですが、お薬が効いていたので状態は安定していました。
しかし、半年ほど前からお薬の量を増やしたのにも関わらず、お腹にお水が溜まるようになり、やむをえずお腹に針を刺して水を抜く処置を始めることにしました
1ヶ月に1~2回、1時間程の処置でしたので病院の診察が終わる頃ご来院頂き、Sちゃん、オーナーさんとスタッフ3名で処置室でたわいのないお話しをしながら処置する時間が過ぎました。
Sちゃんの生い立ち、Sちゃんとお出かけしたお話、オーナーさんの趣味のお話、時には政治のお話まで…、私もSちゃんのお腹に刺した針が抜けないように気を付けながら楽しいお話を聞いて過ごせる時間でした。
その間Sちゃんはじっとしてくれていました。
時々、Sちゃんが話の内容に反応して今の話、僕の事でしょ!と言わんばかりに大きな瞳で見つめてくれることもありました。
パンパンになったお腹の中の水を抜くと体重は2kg近くも減っていました。妊婦さんのようなお腹がスマートに…
ここのところ処置をするのが2週間に1回、金曜日の夜に決まっていたので、その日はスタッフも予定を入れないでいてくれました。最近そのペースが少し早くなってきたためお薬を変えてみたところすぐに効果が見られまた、いつもの金曜日の夜に戻り、これなら処置も2週間に1度ではなく、3週間に1度に伸ばせるかもしれない…と喜んでいる矢先の事でした。
オーナーさんもアロママッサージを施したりして、本当にSちゃんを大事にしていました。
利尿剤を使っているため頻繁におしっこをするSちゃん。
オーナーさんもSちゃんがお庭に出ておしっこをしてくるとご褒美を挙げるようになりました。そのためSちゃんは喜んでお庭に出てはおしっこをしていました。
ある時、オーナーさんが何気なしにその様子を見守っていると、お庭に出てはいったものの、なんと、おしっこはせず、一廻りしてご褒美頂戴!と戻ってきたそうです。現場を見られてしまったっとわかったSちゃん、閥の悪そうなお顔でオーナーさんを見つめたそうです。そんな日々がしばらく続くと思っておりましたが…
その日もSちゃんはいつものように仕事から帰ってきたオーナーさんを「お帰り!」と迎え入れ、オーナーさんもいつもSちゃんのお迎えにほっとし、いつものようにお庭でおしっこをさせて…、でもちょっと元気がないように感じてお布団に休ませていました。
夕食の準備やらいろいろして、「Sちゃんどうかしら…、」とSちゃんの寝姿を覗いてみると…
Sちゃんは既に息を引き取っていたそうです。その体はまだ温かく、すっと起きてきそうだったそうです。
本当に眠るように逝ってしまったSちゃん。生き様がかっこよすぎて…言葉が見つかりません。

オーナーさんはSちゃんが寝たきりになった時に備えて色々とお考えになっていたそうですが、その必要もなく旅立ってしまいました。
若いころからダンディで優しさと貫禄を兼ね備えていたSちゃん、
オーナーさんを苦しめまいと最後に大きな大きな優しさをオーナーさんにプレゼントしてくれたのだと思います。
最後までかっこよかったSちゃん、かけがえのない時間をありがとう!
Sちゃんは心臓を悪くして2年前から通院してくれていたワンちゃんです。かなり心臓が悪くなっていたのですが、お薬が効いていたので状態は安定していました。
しかし、半年ほど前からお薬の量を増やしたのにも関わらず、お腹にお水が溜まるようになり、やむをえずお腹に針を刺して水を抜く処置を始めることにしました
1ヶ月に1~2回、1時間程の処置でしたので病院の診察が終わる頃ご来院頂き、Sちゃん、オーナーさんとスタッフ3名で処置室でたわいのないお話しをしながら処置する時間が過ぎました。
Sちゃんの生い立ち、Sちゃんとお出かけしたお話、オーナーさんの趣味のお話、時には政治のお話まで…、私もSちゃんのお腹に刺した針が抜けないように気を付けながら楽しいお話を聞いて過ごせる時間でした。
その間Sちゃんはじっとしてくれていました。
時々、Sちゃんが話の内容に反応して今の話、僕の事でしょ!と言わんばかりに大きな瞳で見つめてくれることもありました。
パンパンになったお腹の中の水を抜くと体重は2kg近くも減っていました。妊婦さんのようなお腹がスマートに…
ここのところ処置をするのが2週間に1回、金曜日の夜に決まっていたので、その日はスタッフも予定を入れないでいてくれました。最近そのペースが少し早くなってきたためお薬を変えてみたところすぐに効果が見られまた、いつもの金曜日の夜に戻り、これなら処置も2週間に1度ではなく、3週間に1度に伸ばせるかもしれない…と喜んでいる矢先の事でした。
オーナーさんもアロママッサージを施したりして、本当にSちゃんを大事にしていました。
利尿剤を使っているため頻繁におしっこをするSちゃん。
オーナーさんもSちゃんがお庭に出ておしっこをしてくるとご褒美を挙げるようになりました。そのためSちゃんは喜んでお庭に出てはおしっこをしていました。
ある時、オーナーさんが何気なしにその様子を見守っていると、お庭に出てはいったものの、なんと、おしっこはせず、一廻りしてご褒美頂戴!と戻ってきたそうです。現場を見られてしまったっとわかったSちゃん、閥の悪そうなお顔でオーナーさんを見つめたそうです。そんな日々がしばらく続くと思っておりましたが…
その日もSちゃんはいつものように仕事から帰ってきたオーナーさんを「お帰り!」と迎え入れ、オーナーさんもいつもSちゃんのお迎えにほっとし、いつものようにお庭でおしっこをさせて…、でもちょっと元気がないように感じてお布団に休ませていました。
夕食の準備やらいろいろして、「Sちゃんどうかしら…、」とSちゃんの寝姿を覗いてみると…
Sちゃんは既に息を引き取っていたそうです。その体はまだ温かく、すっと起きてきそうだったそうです。
本当に眠るように逝ってしまったSちゃん。生き様がかっこよすぎて…言葉が見つかりません。

オーナーさんはSちゃんが寝たきりになった時に備えて色々とお考えになっていたそうですが、その必要もなく旅立ってしまいました。
若いころからダンディで優しさと貫禄を兼ね備えていたSちゃん、
オーナーさんを苦しめまいと最後に大きな大きな優しさをオーナーさんにプレゼントしてくれたのだと思います。
最後までかっこよかったSちゃん、かけがえのない時間をありがとう!
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