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ありがとうございます お陰様で5周年

今日は12月25日クリスマス
イエスキリストのお誕生日です、が、
先日テレビでイエス・キリストの誕生日が12月25日だという確かな情報は無く
冬至が過ぎて昼間の時間が長くなり
人々が喜ぶこの日に合わせたとの説があるようです
冬至は国の場所によって異なるのでは…と妙な疑問が残りますが

いずれにしろ宗派を超えて
みんなで素敵な時間を過ごせるという事は
とてもありがたいことですね


そして今日12月25日は当院の開院して日でもあります
ちょうど5年前の今日
不安いっぱいで始めた病院も
お陰様で5周年を迎えることが出来ました

DSCN1627[1]_convert_20171225133806患者様よりお祝いに頂きました

この5年間病院のあり方の方向性を
色々模索してきました、が
やはり馬鹿正直に
”一人一人の患者様を大切に丁寧に診ていく”
という方針を変えず
更に充実させていくのが一番という結論になりました

DSCN1621[1]_convert_20171225133947背景と角度、場所を変えて…


そのため一人一人の診察時間が長くかかることがあり
お待たせすることもあるかと思います
ご了承ください(色々なお話しや診察は、上の写真のように角度を変えると…思わぬ発見があります)


当院をかかりつけとして選んでいただいた方々の
ご期待に添えるよう今後も努力していきますので
よろしくお願い致します

今年もいろいろとありがとうございました 

そして来年も皆様にとって良い年でありますように
お祈り申し上げます 
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いのちのリレー

Kちゃんが亡くなってもうすぐ1年

その後見つけた黒猫さん
保護された方、そして私たちの想いを乗せて、新しい飼い主さんの元へ無事にお渡しすることが出来ました。


新しい飼い主さんは去年の夏、黒猫のKちゃんを亡くされたばかりでした。
Kちゃんは亡くなる1年前からオシッコの出が悪くなって、時々通院して頂いていました。
今回も以前と同じ、ちょっとオシッコの出が悪くなっただけと思っていました。しかし、数日後の早朝「Kちゃんが息をしていない」との連絡を頂き、来院して頂きましたが、既に亡くなっていました。
いつものように良くなるだろうと考えていただけに、ショックで悔やまれる結果となりました。

数日後、改めてご挨拶に来院して頂いた帰り際、
「もし良ければKちゃんに似た子がいたら紹介させて頂いても良いですか?」
と尋ねたところ「今はまだその気にならないが、いずれはまた飼いたい」とのお返事を頂きました。

それからは時間があると知り合いの動物病院の里親募集が出ていないかと探す日々が続いていました。
しかし、Kちゃんと同じような黒猫の穏やかな男の子
月齢も1ヶ月~2ヶ月となると、すぐに見つかるはずもありません。

そんな中、通院して頂いている柴犬の飼い主さんが仔猫2匹を連れて「健康状態を診てください」と来院されました。
聞けば、職場の方が保護されてご老人に引き取ってもらうことになっている、とのことでした。
ただ、ご老人もこの先ご自身の事も考え、一生見てあげる事はできないので躊躇されているとのことでした。

2匹を診させてもらうと、軽いクシャミと眼ヤニが出ている程度で、栄養状態も悪くありませんでした。
しかも、黒猫さんと白猫さん
さらに黒猫さんはいつもゴロゴロ言う男の子。Kちゃんにぴったり!

診察の後、「もし里親さんが見つからなければ当院で引き取らせて頂けませんか」
と思わず口に出てしまいました。事情を説明し、連れて来てくださった方も同僚の方に話して頂けることになりました。

ご老人も当初の考えが変わらず、また保護された方も先住の猫さんとの相性が合わず、当院に託して頂けることになりました。

さっそくKちゃんのご家族に連絡してみると、「Kちゃんの七七日(四十九日)も終わっていないのに節操もないかな…。しばらく考えさせて欲しい」とのお返事でした。
それもそのはず、突然亡くなったために色々と考えてしまうのは当然です

当院に通院されていて動物を亡くされた方にお話を伺うと、やはり亡くした子に似た子を探してしまう方が多いそうです。
ですので、Kちゃんに似た子が見つかった嬉しさでKちゃんのご家族に連絡してしまいましたが、まだ複雑な気持ちがあるのは仕方のない事でした。

それでも数日後に見に来て頂けることになりました。
しばらく面会して頂いた後、考えて、飼っていただける事になりました。
しかも、2人の仲が良いので2匹一緒に引き取って頂けることになりました

家族として一緒に過ごしてきた動物を亡くすことはとても寂しい事です。
しかも、亡くした後すぐに新しい動物を迎え入れると、亡くなった子を裏切るようで中々すぐに踏み出せない時もあります。

しかしながら、亡くなった子は飼い主さんがいつまでも悲しんでいることを望んでいないはず…
今まで自分に向けられた愛情を亡くなった後も独占しようとは思っていないはずです

亡くなった子と楽しく過ごした想い出をいつまでも忘れずに、新たな子たちとの想い出づくり
動物と一緒に過ごせる幸せを更に積み重ねていって欲しいです

新しい黒猫さんは、Kちゃんとはちょっと違って暴れん坊でした
もうすぐ1歳。兄妹2人で幸せに暮らしています


黒白猫ちゃん

よーくみると…ハート型(横向き)です
ハッピーなふたりです

今を大事に…

別れは突然来るもの
それは病気でそう長くはないとわかっていても。
チワワのCちゃんは心臓が悪く、脾臓にもできものがあり、そして胆嚢にも…

-2015-年-11-月-13-日_convert_20160415173219

昨年の秋、トリミングサロンに行ったところ呼吸が荒いので病院で診てもらったほうがいいですよ、と言われ当院を来院されました。
レントゲンを撮ると肺が白くなっていました。検査したところ、心臓が悪くなって肺に水が溜まったことがわかりました。
早速、心臓のお薬と肺の水を抜くお薬を処方したところ、呼吸は楽になりました。しかし、その後更に検査をしてみると脾臓に腫瘤、胆嚢も大きくなっていました。

-2015-年-12-月-21-日+(3)_convert_20160415173234

若いご夫婦はCちゃんに出来るだけのことをしてあげたいと高度医療センターも受診されました。
しかし、心臓の方が悪かったため手術に踏み切ることが出来ずもどかしさに悩まれていました。

そんな中、春休みにご実家の名古屋に長期で帰省されることとなりました。
出発の前日、Cちゃんの健診のためご家族が来院されました。
Cちゃんの心臓の方はかなり限界に近い状態でしたが、外見は普段と変わらず愛想を振りまいて元気そうに見えました。

翌日、
片道5時間の車の移動、無事に名古屋についてくれることを祈っていた矢先、Cちゃんのお父さんから「家に着いたのですが、Cちゃんの様子がおかしい」との連絡が入りました。Cちゃんの様子が全く見えないもどかしさがありましたが、それでも少しでも可能性があれば、と近くの病院へ行くこと勧めました。

それから半月、どうなったか気にしておりましたところ、Cちゃんのご家族がわざわざあいさつに来院してくださいました。
電話の後病院に連れて行ったものの既に亡くなっていたとのこと。
電話でのアドバイスが良かったかどうか、病院に行かずにそのまま自宅で見守ってもよかったのではないか、と反省するところです。
また、ご家族も
本当に一緒に連れて行って良かったのか…
車の移動でCちゃんにかなり無理をさせてしまったのではないか…
病院に預けて帰省した方がよかったのではないか…
と少し後悔されているようでした、が、Cちゃんの心臓の状態を考えると病院に預けて行っても、ご家族の帰省中に急変することは十分に考えられるような状態だったので、最期にご家族と一緒に過ごされ、お別れが出来たことはとても悲しい思い出にはなりましたが、よかったことと思えます。

-2016-年-3-月-13-日_convert_20160415173318

いつ訪れるかわからない「お別れ」
その出来事を受け止められるよう「今」を大事に過ごしていきたいものです

家族の一人として迎え入れる気持ち 

新しくワンちゃんネコさんを購入またはもらってくる時に選ぶポイントは体がしっかりしている子(骨ががっしりしていて肉付きが良いこと)体のバランスがとれていること、歯の咬みあわせが良いことなど、元気で食欲もあり、良いウンチ、おしっこをしている子を選ぶようにお勧めしています。
そうすれば病気にもならず、動物病院には予防のためだけに行けば済む生涯を送る事が出来るでしょうとお勧めしていました。ただ、生まれてくる子は必ずしもそのような素質を兼ね備えた子だけとは限りません。

猫のBちゃんは里子としてもらわれてきた女の子でした。体は普通の子より小さめ、肉付きも良い方とは思えませんでした。
そんなBちゃんが陰部からおりものが出るという事で来院されました。検査の結果、子宮蓄膿症(子宮に膿が溜まる病気)という事がわかったのですが、一つ難点が…。
このこと同じ里親さんの処からもらわれてきた子が猫伝染性腹膜炎によりもらってきてから間もなく亡くなってしまったとのこと。当然Bちゃんにもうつっている可能性があります。
猫伝染性腹膜炎は治すのが難しい病気で、発症したらほぼあきらめるしかない怖い病気です。手術して子宮蓄膿症が治っても猫伝染性腹膜炎で亡くなりましたでは意味がありません。
検査の結果猫伝染性腹膜炎が発症していないという保証が出来ませんでしたが、子宮の状態があまりに悪化してきたため手術することになりました。

しかし残念ながらお腹を開けたところ猫伝染性腹膜炎を発症しており、手術のかいもなく亡くなってしまいました。手術をせず、子宮が破裂するのをただ見守るのみの方が良かったのか…。BちゃんとBちゃんの回復を願っていたお母さんにとってどちらがよかったのか。。
分かれ道

Bちゃんをお母さんにお返しする日
Bちゃんのお母さんは笑顔で病院に来てくださいました。
「私ってついつい弱い子を選んで家族にしてしまうんですよね。元気に動き回っている子より、隅っこでうずくまっているような子に目が行ってしまうんです。以前家族だったのはアトピーがひどい柴犬で、半年で亡くなってしまいました」とのこと。
そんなBちゃんのお母さんの言葉を聞いて、「次に家族にする子は元気な子を…」と話していた自分がとても恥ずかしくなりました。
生まれてくる子は元気な子ばかりではないため、少し弱く生まれてきた子を選んで家族として迎え入れてくれるBちゃんのおかあさんのような方は必要で、とてもありがたい存在なのだと
いのち

「落ち着いたらまた、家族を迎え入れようと思います。また、弱い子を選んでしまう事でしょう」と涙目の笑顔で話されていたBちゃんのお母さん。
その笑顔を見ているとお母さんの大きな大きな愛情で包まれたような気持になりました。

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紳士なSちゃん、素敵な時間をありがとう

4月だというのに冷たい雪が降った日の朝いつものように病院に到着するやいなや、スタッフから「Sちゃんが亡くなりました」と告げられ、思わず「えっ」と言ったきり絶句してしまいました。

Sちゃんは心臓を悪くして2年前から通院してくれていたワンちゃんです。かなり心臓が悪くなっていたのですが、お薬が効いていたので状態は安定していました。

しかし、半年ほど前からお薬の量を増やしたのにも関わらず、お腹にお水が溜まるようになり、やむをえずお腹に針を刺して水を抜く処置を始めることにしました

1ヶ月に1~2回、1時間程の処置でしたので病院の診察が終わる頃ご来院頂き、Sちゃん、オーナーさんとスタッフ3名で処置室でたわいのないお話しをしながら処置する時間が過ぎました。
Sちゃんの生い立ち、Sちゃんとお出かけしたお話、オーナーさんの趣味のお話、時には政治のお話まで…、私もSちゃんのお腹に刺した針が抜けないように気を付けながら楽しいお話を聞いて過ごせる時間でした。
その間Sちゃんはじっとしてくれていました。
時々、Sちゃんが話の内容に反応して今の話、僕の事でしょ!と言わんばかりに大きな瞳で見つめてくれることもありました。
パンパンになったお腹の中の水を抜くと体重は2kg近くも減っていました。妊婦さんのようなお腹がスマートに…

ここのところ処置をするのが2週間に1回、金曜日の夜に決まっていたので、その日はスタッフも予定を入れないでいてくれました。最近そのペースが少し早くなってきたためお薬を変えてみたところすぐに効果が見られまた、いつもの金曜日の夜に戻り、これなら処置も2週間に1度ではなく、3週間に1度に伸ばせるかもしれない…と喜んでいる矢先の事でした。
オーナーさんもアロママッサージを施したりして、本当にSちゃんを大事にしていました。

利尿剤を使っているため頻繁におしっこをするSちゃん。
オーナーさんもSちゃんがお庭に出ておしっこをしてくるとご褒美を挙げるようになりました。そのためSちゃんは喜んでお庭に出てはおしっこをしていました。
ある時、オーナーさんが何気なしにその様子を見守っていると、お庭に出てはいったものの、なんと、おしっこはせず、一廻りしてご褒美頂戴!と戻ってきたそうです。現場を見られてしまったっとわかったSちゃん、閥の悪そうなお顔でオーナーさんを見つめたそうです。そんな日々がしばらく続くと思っておりましたが…

その日もSちゃんはいつものように仕事から帰ってきたオーナーさんを「お帰り!」と迎え入れ、オーナーさんもいつもSちゃんのお迎えにほっとし、いつものようにお庭でおしっこをさせて…、でもちょっと元気がないように感じてお布団に休ませていました。
夕食の準備やらいろいろして、「Sちゃんどうかしら…、」とSちゃんの寝姿を覗いてみると…
Sちゃんは既に息を引き取っていたそうです。その体はまだ温かく、すっと起きてきそうだったそうです。
本当に眠るように逝ってしまったSちゃん。生き様がかっこよすぎて…言葉が見つかりません。

S_convert_20150423124258.jpg


オーナーさんはSちゃんが寝たきりになった時に備えて色々とお考えになっていたそうですが、その必要もなく旅立ってしまいました。
若いころからダンディで優しさと貫禄を兼ね備えていたSちゃん、
オーナーさんを苦しめまいと最後に大きな大きな優しさをオーナーさんにプレゼントしてくれたのだと思います。

最後までかっこよかったSちゃん、かけがえのない時間をありがとう!
プロフィール

あさひ

Author:あさひ
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