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共に過ごすこと

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猫のMちゃんは胸に水が溜まる病気で1年以上前から通院して頂いた子でした。
去年の夏、呼吸がおかしいということで初めて来院された時はかなり胸に水が溜まっていました。精密な検査が必要だったので、大学病院で検査して頂いたところ、なかなか治すには難しいという結果。
手術という方法も提案させて頂きましたがご家族はMちゃんのことを考えお薬で治療していくこととなりました。
幸いお薬が良く効いて状態が良くなり、胸の水も自然に溜まらなくなりました。

それから1年、再び夏になり、また胸に水が溜まるようになりました。
最初はお薬も効いてよくなりましたが、次第に効かなくなり、他に数種類のお薬を試しましたが、残念ながら、昨年ほどの効果はみられませんでした。
徐々に体重が減り始め、呼吸も荒くなったので胸に針を刺してお水を抜く処置に変えました。この処置も最初の内は効果があったのですが、あまりにもお水の溜まる速度が速く、3日でお水が溜まってしまい、呼吸が苦しくなってしまうような状態になってしまいました。更に、胸腔内の繊維化が進み、お水の抜ける量も減ってきました。
Mちゃんの呼吸を楽にさせてあげられる方法にも限界がみえてきたため、今後のMちゃんについてご家族に1つの提案をさせて頂きました。

体力も体重も急激に減ってしまったMちゃんを今迄通り病院で数日毎にわずかでもお水を抜いてあげるのか良いか、それとも自宅で多少苦しみは出てしまうが、ゆっくりさせてあげるのが良いのか…。
ある意味、余命宣告になってしまいました。余命宣告というのは治療をあきらめてしまったようで出来る限りしたくありません。しかしながら、残された時間をご家族と有意義に過ごしていただくためには、それも必要となってくる時もあるのかもしれません。

私の父も余命を宣告されましたが、宣告された月日よりずっとずっと短く最期を迎えてしまいました。
運悪く、退院の日が土日が重なってしまい、担当の先生が不在のため2日間退院を延ばされてしまいました。
退院してわずか10日後、父は亡くなりました。今もあの土日の2日間が無駄に病院に居たようで悔やまれます。

猫さんの場合は人の4倍の速さで年を取っていると言われています。人間よりも1分、1秒が貴重になってきます。
当院では最期を迎えそうな子については苦しみ、痛みが無い限り自宅でご家族の許、迎えられるようにしています。

Mちゃんの場合、多少苦しんだようですが、1週間病院に来院することなく自宅で最期を迎えることが出来ました。

最期が近づくとその時その時で動物の状態は変わっていきます。
そのため、ご家族の想いもその時その時で変わっていくのも当然です。
その想いに応えられるよう、寄り添っていけるよう、一方で、常に1分1秒を無駄にしないよう今以上に心がけていくようにMちゃんに思い起こされた気がします。

共に過ごせる時間の尊さ…忘れずに過ごしたいものです

ありがとう

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スーパーでの買い物をした帰り道、ある患者さんのご家族から「明日引っ越すことになりました」と声をかけられました。
猫のFちゃんは重い腎臓病で2週間程前に亡くなった子でした。

数か月前、初めて来院していただいた時に既に腎臓もかなり悪くなっており、ご家族と相談して通院治療を始めました。
一時は良くなったものの状態が悪化し入院をすることになりました。貧血もかなり進んで輸血までしましたが思うようによくなりません。

そんな時ご家族が故郷に1週間帰ることになりFちゃんをどうするかという話しになりました。
状態が状態だけに、このまま入院していてもご家族が戻られるまでにもしものことがないとは限りません。
だからと言って連れて行くにも遠方なので飛行機での移動、かなりの負担になることと思いました。
ご家族もかなり迷われたようですが、最終的に、連れて行かれることを選択されました。

それならばと、あちらに無事到着できるように何とかしましょうと、出発直前まで治療させていただくことにしました。
滞在中の1週間の間に状態が悪くなったら、地元の動物病院で診て頂くこととしましたが、どちらに転んでもおかしくないような危険な状態でした。
幸いFちゃんは帰省中1度も病院には行かず、返って元気になって木に登って遠くを眺めていたそうです。
動物の生命力は強いものだなあとつくづく感心しました。

それから2ヶ月…
2週間後に故郷への引っ越しが迫る中、Fちゃんはそっと息を引き取りました。
家族のことをいつもさりげなく気を遣ってたFちゃん。
「きっと引っ越しの邪魔をしないようにとの心遣いだったのでしょう」とお母さんが話されていました。
そんなFちゃんの気持ちを思い、亡くなったその日、ご主人は新幹線でFちゃんを元気な姿が見られた故郷に連れて行かれたそうです。

今頃Fちゃんは故郷の木に登って遠くを眺めていることでしょう。
Fちゃんに改めて動物の強さ、そして、何が幸せなのかを教えてもらったような気がします。
Fちゃんありがとう!

1周年

皆様のおかげで12月25日で開院1周年を迎えることが出来ます!
小さな小さな病院ですが多くの皆様にご利用いただきましたことに厚く厚く感謝申し上げます

今後もより良い医療とサービスを提供させていただくために努力してまいりますのでよろしくお願い致します。

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当院をホームドクターとして信頼して通っていただいた方皆様にお礼させていただきたいところですが、大勢のため申し訳ありませんが、一部の方に感謝の印として、また、ご家族を応援する意味も込めて院長手ずから作った有機野菜ささやかな量ですがプレゼントさせていただきたいと思っております。

お葉書をお送りしましたので12月の毎週土曜日、4週続けて、先着25名にプレゼントいたします。ハガキを引換券とさせていただきますので必ずお持ち下さい

大根の収穫

この秋の台風の何度とない襲撃のため、計画されていた大根の間引き体験は何度も予定が流され、残念ながらできませんでした…ので、院長が代わりに間引いた大根
立派に育ちました!!

12月2日いよいよ収穫です
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まず、大根の収穫の仕方 葉っぱもまとめて大根の生えている方向に引っ張る…と教わっています
みんな収穫前なので真剣です

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畑へ移動

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お天気続きで土が乾いていて砂埃もたっています

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一面大根畑!!!
一番南側が今回の収穫場所

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収穫して大根を抱えている人、腰をかがめて大根と格闘中の人、みんなみんながんばっています

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太い大根、大きな大根…時に二本足の大根?!
いっぱいいっぱい採れました

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最後に大根のお話とみんなへのメッセージ
 小さなことでもいいから人のためになることをしてほしいこと
 野菜を作る楽しさを知ってほしいこと

を伝えて無事大根の収穫が終わりました
みんな美味しく食べてくれたかな

ほっこり大根がみんなの気持ちをほっくりさせてくれるといいです



大根の種まき

2年生が大根の種まきにやってきました
1学期に枝豆の種まき、間引き、収穫を経験したみんな
少し余裕で、少し緊張

よーく聞いてね
まず枝豆と大根の種まきの違いを真剣に聞くみんな

畑に行こう
畑に向かって出発です

さあ始めるよ
さあどこに蒔くのかな

がんばってます
さっきの説明を思い出して真剣に種まきです


命が育つこと、成長の喜び、そんなことを少しでも味わってもらおうと、子供がお世話になった小学校に恩返しの意味で始めたボランティア種まきも今年で4年目。初代2年生は6年生になりました
自分さえよければそれでいい、と、どうしても自己中心、自分を守る傾向のあるこの頃の時代の流れ
そんな流れに一石を投じたく(そんな効果はこんな小さな事業では難しいですが)、はじめたのがきっかけです

自分のできることで、人に、周りのいろいろなものに、社会に、"思いやりの種まき"ができるようにと…
どんな小さな種も少しずつ少しずつ成長して大きな実りを迎えることができます
小さな小さな"思いやりの種まき"という志、皆さんに"思いやりの実"が届くといいなぁと祈っています

土が爪に入ったと嘆いていたお友達
枝豆の根っこの張りのすごさに収穫を少しあきらめかけたお友達
朝露の冷たさに大根の葉にかけていた手を思わず引っ込めたお友達
収穫した大根を大事そうに両手で抱えておうちまで運んで行ったお友達
畑で仕事をしていると「こんにちは~、頑張ってくださ~い」と声をかけてくれたお友達

みんなの心に何か種が蒔けていたら嬉しいです






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